sei

8 1/2のseiのネタバレレビュー・内容・結末

8 1/2(1963年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

本音で生きようとするグイド、その心理に付いていけない周囲の人々。
人間関係が壊れちゃって、映画も作りたいものが何なのか自分でわかんないし、みんな怒ってくるし、どーしよう。
こんな感じの物語かなと思った。
自分の作品に嘘をつきたくないみたいなことを劇中言っていたけど、まず人に対して誠実じゃない。しかも自身にとって居心地の悪いできことがあると、すぐ妄想に耽るし。
ラスト「人生は祭りだ」みたいなこと言って前向きな気持ちになり、みんなで輪になって踊るけど、何だこのエセハッピーエンド。
未来に対する希望みたいなものを表現したのかな?と思ったけど、現実的には最悪の状況で、また妄想に耽ってるし。
後日談を想像すると、グイドがまた同じような状況に陥って混乱してるように感じる。

物語には入り込めなかったが、映像の美しさにはとても魅了された。
個々の人物の表情や動き、衣装や舞台等は斬新で、今観ても新鮮さを感じ秀逸だと思った。
特にファーストシーンやラストシーンの演出はとても引き込まれた。
要所要所で比喩的な表現があったが、それら全てを理解することが出来なかった。
それらを理解できれば、グイドにも感情移入でき、この作品をもっと楽しむことができたのか。
モヤモヤして、ちゃんと腑に落ちる点数をつけることができない。
時間を置いてもう一度観賞しようと思う。
sei

sei