昼猫

ひかりのまちの昼猫のレビュー・感想・評価

ひかりのまち(1999年製作の映画)
3.0
シングルマザーの長女デビー、伝言ダイヤルで恋人を探す次女ナディア、初出産を控えた三女モリー。 三姉妹を中心にロンドンの街のある週末を描く群像劇。

孤独が嫌で愛を求める人、嫌な現実から逃げ出す人、逃げたくても逃げられない人、諦めて吹っ切れている人、様々な現実に向き合いながら悩みや葛藤を抱え毎日を精一杯生きる人々の人間模様を粛々と静かに綴っていく。

全体的に重いストーリーで進むにつれて登場人物の黒い部分などが見え始めてきつくなってくる。重さに加えまともな人間が殆どいない為、感情移入も出来ず観てて気持ち良い作品ではない。動物を殺すシーンもあり不快な気持ちにもなる。ヒューマンドラマとしてもキャラを出しすぎてそれぞれの描写がイマイチ弱く中途半端な印象も拭えない。ただロンドンの街並みの雰囲気や劇伴は良かった。
昼猫

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