kazata

スパイダーマンのkazataのレビュー・感想・評価

スパイダーマン(2002年製作の映画)
4.5
"スパイダーマンになる!"物語──

『スパイダーマン:スパイダーバース』で"蜘蛛男熱"が高まったのでサム・ライミ版を今さらながら改めて鑑賞。

あの頃に比べるとCG技術やらアメコミ的アクション描写力やらが格段に高まっていることを痛感。と同時に、常にアメコミ映画は同時代的なテーマを描いてきたということを再認識。
(本作をちゃんと映画館で観ていれば、と激しく後悔……アメコミ映画に全く興味が無かった公開当時の自分を叱責したくなりました)

なるほど、「シャザム!」って言ってみたり、「スーパーマンじゃないんだから」と言われたり……そうか、"スパイダーマン=アンチ・スーパーマン"だったのか。
(そういう意味では、スーパーマン→スパイダーマンときてからの『シャザム!』も楽しみ!!)
("シャザム"って単純にマジシャンが使うかけ声みたいらしいけども…)

撮影中に9.11が発生したことで、少なからず本シリーズにも影響があっただろうと思える。(貿易センタービルをCG処理で消したことはわかっていたけども、ラストの"星条旗"もきっと「頑張ろうアメリカ」的なシンボルだったはず…)
そして、9.11が起こってしまった後だからこそ、こんなにもスパイダーマンが愛された(みんながヒーローを求めていた!)に違いないわけで。

誰もがヒーローになれる…だけど、"大いなる力には大いなる責任が伴う"……それこそが"アメリカ"のあるべき姿なんだ!
(と信じたいし、だったら今のアメリカにもスパイダーマンが必要なはず!?)
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