小林桂樹・丹波哲郎・仲代達矢が、ほぼ何もしない(できない)映画。もちろん意図的なのだろう。
ラストは人が物凄い勢いで死んでいく。殺人シチュエーション(米兵→日本兵、日本兵→日本兵、日本兵→民間人、民間人→民間人)のヴァリエーションの多さにゲンナリするが、これぞという殺人描写はほとんどなくて(強いて言えば息子を殺して自害する父親は怖い)、ただただ、処理のように人が死んでいく。これも意図的なのだろう。
ということで、意図もわかる、その効果もちゃんとあると思う(冒頭からラストまで歩き続ける幼女はどうかと思うけれど)。ただ……好きではないですね……。