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二つの世界の男のSNOWのレビュー・感想・評価

二つの世界の男(1953年製作の映画)
4.0
名匠キャロル・リードによる第二次大戦直後の東西ベルリンを舞台にしたブリティッシュ・ノワール。伊達に「第三の男」を撮っていないといわんばかりのコントラストの効いたモノクロ映像が鮮やか。特徴的なダッチアングルの多用も全くしつこくなくキマっている。スターリンのポスターがあちこちに貼られていながらも、露骨に体制の違いを示すような描写に頼らないにじり寄るようなサスペンス演出が巧い。少年の使い方がいい。キャストもイギリス、ドイツの役者を中心に良い面子。個人的には「第三の男」より好きだ。
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