停滞

道中の点検の停滞のレビュー・感想・評価

道中の点検(1971年製作の映画)
3.8
パルチザンドキュメンタリー。14年のお蔵入りを食らってるそうで。
演出的に誇張がないというのもあるが、銃撃は視覚的でなくもっぱら銃声という音として存在している。その音が聞こえると誰かが死ぬかもしれないしあるいは死なないかもしれない。その結果を私たちは目で確認する。これは少佐がお前は見たのかと言っていたのに似ているようにも思うし監督が(検閲機関ゴスキノの見せたいものと違う)パルチザンの姿を見せようとした精神と共通する部分があるんじゃないか。見ることの信を信じているんじゃないか。
少佐が隊長ともう一人を問い詰めるシーンは緊張感がありつつ最後の方はなかなかカットを割らない長回しが良い。
停滞

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