ユースケ

ミッション:インポッシブル3のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1作目のブライアン・デ・パルマも2作目のジョン・ウーも抑え込めなかったトム・クルーズの灰汁をJ・J・エイブラムスが抑え込んだ【ミッション・インポッシブル 】シリーズ第3弾は、トムのトムによるトムのための【ミッション・インポッシブル 】にチームプレイと秘密道具を復活させ、本来の【スパイ大作戦】の姿を取り戻す事に成功した一本…のように見えて前作、前々作同様、トムのトムによるトムのための【ミッション・インポッシブル 】な一本。

みどころは、作戦開始に「プレイボール」を言いたいがために導入したピッチングマシンを使った【WHO AM I?】な潜入シーンを描きながら、強奪シーンも効能も描かないラビットフット強奪作戦とワンカットの長回しでトムクル走りを描き、頭痛に頭を抱えながら右ひじと左ひじを交互を使用してラスボスのフィリップ・シーモア・ホフマンをぶちのめし、高圧電流で脳内の爆弾を処理するトム・クルーズのテンパりが最高潮に達する嫁のミシェル・モナハン奪還作戦。
特に、脳内爆弾処理シーンで「待って待って待って、愛してる」と言い放ち気絶するトム・クルーズは爆笑必至。そこだけ何回繰り返し再生したかわかりません。

更に、前作まではヴィング・レイムス以外キャラが立っていなかったIMFのメンバーも、ジャッキー・チェンの弟子マギーQ、エドガー・ライトとJ・J・エイブラムスに愛される男サイモン・ペグ、モーフィアスことローレンス・フィッシュ・バーンなど、続編に出演して欲しくなるようなキャスティングに変更。結婚したトム・クルーズとミシェル・モナハンを全力のバンザイで見送るヴィング・レイムスにグッときてしまいました。

シリーズの代名詞である宙吊りを二回も披露し、マスクの制作シーンと音声の合成シーンで変装の過程を描く、サービス精神も素晴らしい。