天豆てんまめ

ザ・フライの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

ザ・フライ(1986年製作の映画)
2.4
ジェフ・ゴールドブラムを最初に観た映画がこの作品だった。
なぜ、10歳離れた姉は、小学生の私にこの映画を見せたのだろうか。
なぜ、何を好き好んで、ハエになる男の話を観なくてはいけないのか。

ただ、当時、怖いだけでなく、怖いもの見たさもうっすら感じていた記憶がある。

科学者のゴールドブラムは、テレポッドという物質を細胞レベルで分解し、場所移動させるというマシンを開発し実験は失敗続き。そんな中、やけ酒飲んで自分が入って転送をかけるのだが、一匹のハエが紛れ込んでいて、、、そう、細胞合体(笑)

直後は肉体的なパワーを感じたりするのだが、徐々に体も思考もハエになっていく。その怖さと切なさ。そして、彼の子供を宿す彼女=ジーナ・デイヴィスの恐怖、葛藤。そりゃ怖いわ。そして哀しき結末に向かっていくのだが、幼き私は「うげ~、気持ち悪~」だけでなく、「ふたりとも可哀想、、」の気持ちが強かった気がする。

デヴィッド・クローネンバーグだからこそ、この題材で引き込む映画に仕上げられたと思う。

でもまあ、子供には見せなくていい映画だと思う(笑)