yuki

ランボーのyukiのレビュー・感想・評価

ランボー(1982年製作の映画)
4.3
火筋作品を、それもスタローン主演作品を、泣きながら観たのは初めてかもしれない。

ジャケ写、ロケちゃんだ‼️
宣伝部長を勇退されてもここでご活躍を😆✨
気が付いたら日曜日になっていて(爆睡していて記憶がない)遅刻ごめんなさい🙇‍♀️

屈強なヒーローが次々、相手を薙ぎ倒し、爆破放題の痛快なアクション映画ー
スタローン主演に、漠然とそんなイメージで再生した私は打ちのめされた。

“グリーンベレーの英雄”だったランボーが、
山の中で繰り広げるサバイバル術の強さ。
本当なら帰国してまでゲリラ戦で闘う必要はなかったはず。
彼が強ければ強いほど、ベトナム帰還兵の悲哀、やるせなさ、孤独のコントラストが鮮烈になる。
理不尽な社会に取り囲まれ、追い詰められるランボーの慟哭に完全に共鳴させられた。
(1時間ほど経過した頃、一時停止して涙を抑える)

手順や運用が確立していないことで、1ヶ月以上ほぼ毎日“やりなおし”、“差戻”のエンドレス・リピート。先が見えない。
自分自身が“無駄”な人害でしかないことに疲弊する地獄の日々。無力感に支配されている状態で今作を鑑賞したら、ランボーの切情が余計に突き刺さって仕方なかった。

終盤、ベガスへ突っ走る真っ赤なシボレーを想像した直後、飛び散った肉片が地獄絵図に塗り替えてしまう。
みつからない吹き飛ばされた手脚。

戦争に英雄などいない。

クリント・イーストウッド、アル・パチーノ、ダスティン・ホフマン、ジョン・トラボルタ…ランボーを辞退した俳優が多数いたらしい。
ノースタント、4箇所(たった4箇所‼️)を骨折しながら演じ切ったスタローン。
アクションは勿論のこと、ランボーの心情を爆発させた演技にも感服させられた。
偉大な俳優のもとに名作あり。

火薬と筋肉を愛する会、なんと今回が節目の10回目👏✨
ますますのご発展を心よりお祈りします✨
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