指の小指

遠い空の向こうにの指の小指のレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
4.5
1957年10月、ソ連のスプートニク1号打ち上げのニュースはウェストバージニア州の小さな炭鉱の町コールウッドにも届いていた。この街に住む少年ホーマー・ヒッカムは自らのロケットを作るべく周囲の協力を得て邁進していくー。

ホーマーを演じる主演のジェイク・ギレンホールが、泉から出てきた女神に「あなたが落としたのはどちらのギレンホールですか?」と聞かれ、正直に「ナイトクローラー」の方と答えて渡された様な爽やかさ😂

冗談はさておき、とても心に染み入る良作でした🙌

不器用な父親、初めは好奇の目で見られるも徐々に打ち解けていくクエンティン、それぞれ家庭に事情があるロイ・リーとオーデル、密かに見つめるバレンティナ、バイコフスキーをはじめとする会社の従業員。ホーマーの周囲には彼が思っている以上に努力を認め、慕ってくれる人物が多い。

特にローラ・ダーン演じるライリー先生。少年達の為に毅然として校長や警察にも対応し、本当に進みたい方向への一歩を後押ししてくれる素晴らしい理解者でした。

環境に負けず自らの夢を実現するという王道なストーリーですが、実話をベースとした話である事で説得力と大きな勇気を貰うことが出来ます。

ジョン・デンバーの曲が聴こえてきそうな田舎町の風景と人情、ひたむきなホーマーや仲間達との青春を切り取ったこの作品は、また何度も鑑賞していくと思います。

🚀
指の小指

指の小指