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怒りの孤島のhoneyhollowのレビュー・感想・評価

怒りの孤島(1958年製作の映画)
3.5
屋外の半畳もない鶏小屋みたいなとこに押し込められ続けて食べ物と勘違いして石も口にする舵子仲間が死ぬ。祭りの日に親方の目を盗んで、ずっと土間に寝かされてた教育もなく陰毛も生えてない(一部)少年らがその亡骸をみんなで小屋から出してやれ、横にしろ、畳に寝かせてやれ、いや布団に寝かそう、と境界を越えて俺が俺がと死に水をやる光景に泣くわ。夜は自由に駆けていたのに、昼は捕まる。全島取り調べでイキってる最中の盗難騒ぎのしょーもないうねり。感動の母子の対面も周囲の惨めさを描く。うちの島が初めて新聞に載ったーと、おっちゃんが下手に喜ぶでもなくただ言うだけ。公になって美談にするでもなく、当たり前の労りをもう受け入れられない姿にまた泣くわこんなん。原保美出演。
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