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娼婦ケティのhoneyhollowのレビュー・感想・評価

娼婦ケティ(1976年製作の映画)
4.0
いびりられながらの洗濯場の合唱や修道院の病室でのダンス&手拍子、キャバレーの小唄、完徹明けの眩すぎる横並びステップ。どんなに辱められても、得られる物は尊厳を持って得、無知にも卑下せず太陽のような生命力を体現するモニク・ヴァン・デ・ヴェンの、感傷的な余韻を許さない逞しい推進力に感服しまくり。悲壮感を、めくりながら笑顔にするあの唇は凶器。
貧しい者は豊かな暮らしを夢想するけど(だいたい食べ物)、富める者は下層民の生活の本質なぞ一顧だにしない。革命の絵を評してるとこ「労働者が気高く誇りを持っている」「ハハン、お腹が空っぽなんでしょ」と返す屈託のなさ、よい。夜道での母ちゃんのソーセージむしゃぶりつきを思い出しちゃった
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