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ラザレスク氏の最期のhoneyhollowのレビュー・感想・評価

ラザレスク氏の最期(2005年製作の映画)
3.5
ラザレスク氏の肉体的痛みは痛みとして、運び込まれる度に空間に疲弊・悪臭・格差・説教・倦怠etcが積み重なっていき、辛さとか哀切より超現実としてあるがままを淡々と見せつけられる感じ。看護師の名前が娘や義兄と一緒だったりと複数使われる名前の堂々巡り感にもひんやりするし、隣人の囁やき妻が多弁になる場面や剃髪して男前になったわよと言ってくれた看護師の最後の言葉など、リアリティが可笑しくて怖い。あの取り残され方。明日は我が身、健康第一。
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