三四郎

銀座カンカン娘の三四郎のレビュー・感想・評価

銀座カンカン娘(1949年製作の映画)
3.5
笠置シヅ子は当然の如くリズム感があり表情豊かで、歌を聴いても、演技を見ていても楽しいが、デコちゃんもまた歌上手いなぁ。食い倒れ人形のような黒縁メガネもとっても似合っていてキュートだ笑 灰田勝彦もハンサムで好青年といった感じ。彼の科白に「僕は自分自身もっと尊い人間だと思ってる」というのがある。くだらないことに腹を立てず、突っかかってくる卑しい人間を相手とせず…そうすることによって、自分は偉いと思い嬉しくなったと語る。このシーンが心に響いた。
世の中に出れば、気に入らないこと、癪に障ること、憤慨すべきことは沢山あるけれども、それと戦うよりもそれを寛容な心で許すことが人間として立派であり、それが教養だ。このシーンを見ながらそう自分に言い聞かせた。
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