ジャイロ

ベロニカ・フォスのあこがれのジャイロのレビュー・感想・評価

3.6
キラッキラしてる

なんかもう

すっごいキラッキラしてる

1960年代後半から始まったニュー・ジャーマン・シネマの担い手の一人、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督。私の中では『あやつり糸の世界』の印象が強烈。

『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』この映画は全編モノクロなんですね。画面の切り替え方が奇抜だったり、音楽はちょっとアレだけど、白と黒がことさら鮮やかだったのが印象的でした。

それにしてもヴェロニカさん…

大丈夫?

螺旋階段のご登場で背筋が凍りつきます

これ、やばいヤツや…

しかめっ面したスーパーマリオみたいな旦那さん、どこかで見たことあると思ったら『ミュージックボックス』のお父さん役の人か。アーミン・ミューラー=スタール。他にも『ナイト・オン・ザ・プラネット』『シャイン』『天使と悪魔』などいろんな作品に出てますね。他の俳優さんはあまり馴染みがない。

最初こそ、ヴェロニカさんの独壇場でしたが、怪しげなともだちの登場と、花瓶を買いに行ったあたりからサスペンスは加速していきます。

面白い

男二人で酒を酌み交わすシーンは楽しかった

ナチスのつけた傷と、そこから染み出た甘い汁。それを貪る邪悪な輩。過去の栄光と心の闇。窓際から見つめる目がとにかく怖かった。

でもラストは無いわー。あの結末は無い。無いわー