藤見実

黄昏の藤見実のレビュー・感想・評価

黄昏(1951年製作の映画)
3.6
まず、ローレンスオリヴィエの出演作はどっちもヨーロッパ文芸ものでヴィヴィアンリーとの共演作しかみたことがない。であるため、ジェニファージョーンズではなにか物足りない気持ちになる。ヴィヴィアンリーがおかしなほどに素晴らしいと言うのが原因であって、ジェニファージョーンズが悪いわけではないが。
ワイラー的なナラティブ捌きに結構惚れ惚れとしているとワイラー的な中弛みが現れ、ワイラー的なドラマ解決がされるので、ティピカルなワイラーって感じ。全国のレストランと協定を結んでいる保険会社の知らせで村八分を喰らうという仕掛けがかなりいい。そうなんだって感じ。ジェニファージョーンズの乗ってる馬車に食い下がるオリヴィエや、オリヴィエに絆されて汽車を降りれないジェニファージョーンズもよいし、汽笛やシャンパンに繰り返し驚く演出も良い。
藤見実

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