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黄昏のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

黄昏(1951年製作の映画)
3.5
「アメリカの悲劇」(映画「陽のあたる場所」の原作)のセオドア・ドライサーの初小説「シスター・キャリー」をもとに、ウィリアム・ワイラーが製作、監督した悲恋ドラマ。
原題:Carrie (1952)

一流レストラン「フィッツジェラルド」の支配人ジョージ・ハーストウッド(ローレンス・オリヴィエ)は、ミズーリ州の田舎コロンビア・シティからシカゴに働きにやってきたキャリー(ジェニファー・ジョーンズ)と恋に落ち駆け落ちする。
しかし、陰険で冷酷な妻(ミリアム・ホプキンス)のために、無一文になり、仕事も失う…
キャリーは、その理由を知らなかった…

(何回かの)"うそ"
"キャリー・マデンダ"
"ヘアピン"
"ワン・コイン"

「私に言えるのは一つだけよ。私はまだ若い。人生は長い。生きていかなければ」
「過去を引きずらないで」

ウィリアム・ワイラーの演出は、いつもどおり堅実でそつがない。
ローレンス・オリヴィエが、人生の坂を転がるように堕ちていく中年の哀歓を見事に演じている。
純朴な田舎娘を演じたジェニファー・ジョーンズも愛情表現が巧みで好演。
なお、ジェニファー・ジョーンズと汽車の中で知り合い言葉巧みに同棲を始めるセールスマンのチャールズ(チャーリー)役は、「ローマの休日」のエディ・アルバート。
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