特撮とCGの融合が凄い。
月をバックに飛ぶイリスの美しさ、イリスと自衛隊戦闘機の間に割り込むガメラ、空中戦の迫力、ここの映像だけでも観る価値あり。
90年代に作られた映画とは思えない。
世界観も、よく練られている。
ガメラが古代文明が生んだ生物兵器であること、マナの概念、ギャオスの遺伝子構造、人間との融合‥
ただの怪獣映画ではなく、ガッツリSFであった。まぁ3はSFからさらにオカルト方面に足を突っ込んでいるので、ちと好き嫌いはあるかもしれない。実際、自分も少しついていけてないところはあったかな‥笑
オカルト方向にいってしまった弊害か、なんか終始ニヤついていて意味深な雰囲気だけ出してきて突然死んだりする謎すぎる男とかいて、あの辺りはよく分からなかった。
なんだったのアイツ?笑
そしてストーリー。
地球を守るために戦うガメラだが、実際その力によって多くの命が奪われている。そこから生まれた憎しみから始まるという、激重ストーリー。怪獣として戦うガメラの強さと哀しみみたいなものを同時に感じる。
世界中から集まるギャオスの群れに、ボロボロの身体のままノータイムで向かっていこうとするラストのガメラはすごく好きだな。
ガメラは生物兵器であるから、被害を出しながら戦うことしかできない‥。でも、逆に言えばどんなにボロボロになっても、人間に憎まれても、ガメラはどこまでも戦い続けることができる。
あのラストにガメラの魅力が詰まっていると感じた。