ほん乃しおり

制服の処女のほん乃しおりのレビュー・感想・評価

制服の処女(1931年製作の映画)
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世界初の女性の同性愛を描いた映画らしい。
だけど同性愛がどうこうというよりも、
もっと大きな、抑圧への抵抗と自由への渇望を描いているような感じ。
この年代にしかもドイツでこんな映画作るなんて、ドイツの女たちめちゃくちゃ闘っててかっこいい…。

10代の女の子たちがギュッと集まってキャッキャしてるだけでもうそれは詩なのだけれど(動物園と化してる場面すら)、
そこに彼女たちの憧憬の的、絶対的な美を堪えたベルンブルク先生の存在が加わるところがもう…製作陣分かってる。

くう〜〜〜!なんていうか、萩尾望都の世界観なのよ。
日本でも当時大ヒットしたらしい。

アイアンの手摺りの影、女の子たちの瞳の虹彩、下着のレースやチュールが美しく映えるのが白黒映画の好きなところ。
ほん乃しおり

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