ぴよ

ヴァージン・スーサイズのぴよのレビュー・感想・評価

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)
3.8
みんな成熟していない未成年だからこそ生まれる刹那的で一瞬一瞬のシーンと行為が彼ら(リスボン姉妹も男の子たちも含め)の記憶に留まっている。そういう記憶っていつまで経っても消えないんだろうな。そういうずっと男の子たちの記憶に留まり続けるであろうワンシーンがとても強烈なものでもないのに印象に残っているのが、不思議で絡め取られていたな。閉塞的な環境に縛り付けられていた彼女たちはそこから逃げようにも逃げられなかった、というか諦めていた気がする。ラックスの抵抗も一時的な気の変わりで起こったものでしかなかったんじゃないか。
些細なことですぐに気分や気持ちがころりと変わってしまう10代の少年少女たちのワンシーンと行為がパステルと淡い絵柄で描きつつも、どこかに毒気があった気がする
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