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ヴァージン・スーサイズのmanamiのレビュー・感想・評価

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)
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ソフィアコッポラに関して私が最初に持っていた知識は映画に関することでなく「ミルクフェドの人」で、彼女の長編監督デビュー作であるこちらも公開当時は「ミルクフェドの人が撮った映画」という認識だった。
リズボン家の5人姉妹の通学着、ドレス、ネグリジェなどがシンプルだけどガーリーでロマンチックで、つまりかなりミルクフェドっぽい。そして妖しく麗しい彼女たちにとてもよく似合ってる。
姉妹全員ビジュ大爆発な中、キルスティンダンストがさらに群を抜いて美人なんだけど、最初にフィーチャーされるセシリアもそうとう可愛いなと思って調べてみたら、『フォレスト・ガンプ』ジェニーの少女時代を演じてたらしい。ヘェ〜、さすが美少女。
それにしてもラックス、そんな白いドレスなのにそんな場所でそんなコトしたら、泥だらけになっちゃうよ。それでタクシーなんかに乗ったら、ママの前にまず運転手さんに怒られるんじゃないのと、気が気じゃないわ。
ジョシュハートネット演じるトリップは最悪すぎる。懸命に誘うのが健気だなと心の中で応援してた気持ちを返してほしい。何なの、蛙化現象ってことなの?彼の現在の状況は、罪の意識からきてるって意味なのか?気分悪いキャラだわ〜。
話としては私にはそんなに響かないけど、神の視点にしてしまって客観的に見せるのではなく、語り部を少年達にしたことが素晴らしい。彼女たちへの想いが乗っかった彼らを通す方が、主観的感情的に「出来事」の記憶を辿り、どうしてその選択をしたのかの不条理や不透明さを感じられる。

エンドロール、フランシスフォードコッポラがプロデュースに名を連ねてた。

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