相当前に観たがなぜか感想を書き忘れてたので改めて鑑賞。ソフィア・コッポラ作品はこれが最初だったが、この世代特有の鬱屈した感覚をセリフに頼らず映像で描き切ったその鮮烈さは再度の鑑賞でも失われていなかった。出来事だけを取ってみれば突然大きな爆弾に火がつけられた印象が残るが、その過程をじっくりとたどればこの「大人でも子供でもある」娘たちの危うさがすべて見えない導火線のように映ってくる。憂鬱で何度も観たい類のものではないが、再現不可能ではないかと思える(笑)キルスティン・ダンストの美貌とともに爪あとだけは確かに残していく映画。
