青山

シザーハンズの青山のレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
3.4
銀杏BOYZ「SKOOL KILL」の「国語の教科書朗読する君の声はもはやウィノナ・ライダーさ!」でお馴染み、ウィノナ・ライダー。初めて観ましたが、ナンギンのズーボイが歌詞にするだけあって可愛かったです。やっぱり映画って美少女がいるとそれだけで映えますし、このレベルの伝説の美少女がいるとそれだけで作品も伝説になりますよね。惜しむらくは茶髪なこと。個人的に茶髪好きじゃないのはもちろん、なんか大人しそうな顔に似合ってない気がします。そこだけ残念。

まぁそれはともかく内容ももちろん面白かったです。

人造人間の主人公エドワードは博士が作ってる途中で死んだせいで手がハサミになってしまいます。仮の手としてハサミ(しかもカッコいい)をセレクトしたあたりのあり得なさがファンタジーであること、比喩であることを明確に意識させてくれて良いですね。分かりやすい。

ハサミ男のエドワードは優しいおばちゃんに拾われて人里に下りていきます。周りの人たちも親切で、彼のハサミは剪定や髪のカットに有効活用されます。しかしあるきっかけでだんだん彼は信頼を失い、彼のハサミは恐怖の対象になり愛するウィノナちゃんをも傷つけてしまいます。
ね、分かりやすいでしょ?
この分かりやすさのおかげで誰が見ても泣けるようなキャッチーさと普遍性のある物語になってます。

また、映像やキャラもキャッチー。カラフルな家々が変に整然と並ぶ街並みとか模型みたいな浮世離れした可愛らしさがありますし、ウィノナが踊る名シーンも幻想的で綺麗です。脇役も、オカルトババア(案外話に絡んでこなかったけど)やエロババアなどババアたち中心にいい味出してました。

この辺のいろんな意味でのキャッチーさで、未だに根強い人気を集めるのにも納得でした。

ただ一つムカつくのがウィノナ男の趣味悪すぎでしょってとこ。物語の要請なのでしかたないてすけど、あのカレシめっちゃむかつきましたもん。そんであいつのウザさに気付いてエドちゃんになひくところまではいいんですけど、そのわりにエドちゃんのことそんなに庇ってあげないしでなんだかなぁと。エドちゃんがかわいそうですよ。
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