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シザーハンズのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
4.5
久しぶりの再鑑賞。ティム・バートン監督ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー主演1990年作品。純真無垢な心を持つ未完成の人造人間エドワードと少女キムの交流を描いたファンタジー映画。これもクリスマスな作品になるのだろうか。


丘の上の広い屋敷に年老いた発明家が住んでいた。彼はたった一人で人造人間エドワードを作っていたが、完成間近に急死。エドワードはハサミの手のまま取り残されてしまった。化粧品のセールスで屋敷を訪れたペグは気の毒に思い彼を家に連れて帰る。エドワードはそこでペグの娘キムに恋してしまうが・・・・。


先ずは「ターミネーター」シリーズや「ジュラシックパーク」等で知られる特殊メイクの神様、スタン・ウィンストンが製作したエドワードのハサミ姿がとてもシュールで印象的だ。ウィンストンの提案で撮影には実際のハサミを使用しているらしい(驚)ウィンストンとバートンはその後も「バットマン・リターンズ」や「ビッグ・フィッシュ」でコンビを組んでいる。


物語の舞台はカリフォルニアのバーバンクだが、プロダクション・デザイナーのボー・ウェルチの構想により、撮影はフロリダのタンパの実際の住宅街にある家をパステルカラーに塗装して行われている。同じような住宅に住み、同じような時間に色違いの車で出社する人たち。まるで人造人間のエドワードよりも無機質な暮らしをする人間を皮肉っているようにも感じる。丘の上の古風な屋敷やシュールな実験室の造形も圧倒的。独自のファンタジー空間が素晴らしいと思うばかり。


寒い冬の夜、「雪はどうして降るの?」と孫娘に聞かれた祖母が語り始める・・・・・名作!
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