あきしげ

ワイルド・ワイルド・ウエストのあきしげのレビュー・感想・評価

4.0
テレビシリーズの映画化。
ラジー賞の5部門で受賞。

ギャグと下ネタ満載であり、
だからラジー賞なのだろう。

本作は西部劇映画で、
アクション映画で、
SF映画でもあり、
コメディ映画なのだ。

個人的には大好きな映画で、
真面目にバカをやっている。
これだけでも大好きであり、
金をかけているのも好きだ。

だからラジー賞5部門。
興行的にもコケた作品。
それでも好きなんです。

作品の雰囲気が素晴らしく、
SF的な小道具や機械など、
スチームパンクが見どころ。

主人公のジェームズ・ウエストには、
当時ドル箱スターのウィル・スミス。

イケイケだったウィル・スミス、
この作品で少し休憩をしました。

もう一人の主人公アーティマス・ゴードン、
大統領ユリシーズ・ゴードンの二役をする、
舞台俳優でトニー賞のケヴィン・クライン。

演技派のケヴィン・クライン、
なぜ本作に出たのか不思議だ。

二人が凸凹コンビとして活躍する。
何事も力と拳銃で解決するジムと、
小道具と頭脳で解決するゴードン、
正反対の二人が展開する掛け合い。

ウィル・スミスの衣装が非常に似合っていて、
実に格好良くてアクションも様になっている。

ケヴィン・クラインの賢いけど天然な性格、
こちらもいいバランスのキャラクターです。

黒幕となるアーリス・ラブレス博士、
今では監督であるケネス・ブラナー。

下半身は蒸気で動く機械であるが、
キャラクターが非常にコミカルで、
悪役でも憎めないキャラクターだ。
片肺を失って、
脾臓と膀胱と、
両足と小腸と、
男のイチモツ、
下半身の大部分を失ったとしても、
決してユーモアさだけは失わない。
それこそがラブレス博士なのです。

歌手であるリタ・エスコバー、
演じているサルマ・ハエック、
谷間とケツが実に素晴らしい。

血みどろ将軍マグラス、
テッド・レビンも良い。
犬の演技はなかなかだ。

ラブレスの美しき助手たち、
アマゾニア、ミュニーシア、
ミス・リッペンレイダーと、
ミス・イーストの助手たち。

特にミス・イースト役のバイ・リン、
ドアップのケツは素晴らしい演出だ。

本作で一番気に入っているシーンは、
主人公ジムと悪役ラブレスが会って、
お互いを貶すセリフの応酬が面白く、
吹き替えながらも上手く訳している。

ストレートな内容であり、
単純に楽しむ内容であり、
映像と音楽が素晴らしく、
主人公たちと悪役の両者、
実にバランスがいい配役。

ただ、内容がバカすぎるから、
過大な期待を抱くとガッカリ、
そんな人が多かったのだろう。

でも、自分は大好きな作品。
すべての要素が好きな作品。
この軽い感じが好きな作品。

バリー・ソネンフェルド監督によれば、

「死体の首だろ?」
「死体の首だろ?」
「―だ・か・ら―」
「死体の首だろ?」
「何度も言うけど」
「死体の首だろ?」

コメディの鉄則より1回多く言えば、
新しい何かを作りたかったようです。
盛大にコケたのは言うまでもないが。
でも、それがまた本作の良さである。

MY-38