Shizka

今夜、列車は走るのShizkaのネタバレレビュー・内容・結末

今夜、列車は走る(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

まずは超絶早口アルゼンチン語を英語字幕で見るところに無理があった。字幕を読むのに精一杯で、ついていけないところ、見れてないシーンが多数。

結果、登場人物を把握できていなかった。あのハゲたタクシードライバーとテレビでインタビュー受けていた人を混同し、なぜこんなにも時系列をバラバラにしてジャンプショットするんだろうか?と疑問に思いながら見ていた、字幕を。

そして、子どもたち。はたしてこの子供たちは彼ら鉄道員たちの少年時代の姿なのかどうかに迷わされた。なんとなく似ている子どもたちだし、喘息持ちの子供の母に見えたし。

最後にはすべてのピースが組み合わさって理解できた、といえば聞こえはいいんだけれど、とてもじゃないが楽しんだ、のめり込んだとはいえない結果に。これ日本語字幕で見たらちゃんと理解できたかなあ。。。

いくらなんでも子どもたちにスポットが当たってなさすぎる、のに、電車を動かして大人たちを仰天させる、というのは無理すぎないだろうか。

大人たちが必死に生きていて、苦難の連続に立たされているために立ち上がる、ならわからなくはないんだけど、結局自殺した父親を持つ少年だけが動機なんだよなあ。

心臓発作で死んでしまったオヤジさんに動かし方を教えてもらっていたとはいえ、運命を変えたいと強く願っていたとはいえ、列車は私たちのものだ!というメッセージが、強いのに弱い。

とはいえある種の熱量がしっかりと伝わってくる映画で、それが原動力でこうやってあとから考え続ける。見終わった後に始まる映画なのかもしれない。
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