ぶちゃ

ロリ・マドンナ戦争のぶちゃのレビュー・感想・評価

ロリ・マドンナ戦争(1973年製作の映画)
4.0
ヒルビリー家族2軒による壮絶なご近所バトル、漂う不穏な雰囲気からは全滅エンドを匂わせるも、それよりも後味の悪い幕の切れ方にニヤニヤさせられる。

家族構成なんかも複雑なのだが、しっかりと個々の登場人物を終盤には把握できるような描写は割と丁寧、また家長の絶対的権限に振り回される光景は、代理戦争としてのベトナム戦争のメタファーとしての意味合いもおおきく存在しているように思え、ニューシネマの時代らしさを感じる。

なにより壮絶な展開の中でも、家族みんなが"あの頃は良かった"と回顧し、家族崩壊を描いたドラマとして落とし込む余韻の深さがたまらない。
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