ちょいと、お年を召した映画好きにファンが多い印象の本作、「うる星やつら」にそこまで造形深くないからな....と、見てなかったけれど、アマプラに来てたから鑑賞。
登場キャラの可愛さに、ゆるいラブコメを期待すると、ゴリゴリなSFでカウンターで顎をもってかれるタイプの作品。
多分、それでK.Oされた人がファンなのかなと。
核心としては"ちょっと大人向けになったドラえもん映画"くらいのSF映画なのだけれど、ラムちゃんがレイズナーみたいに宙を駆けるカットの構図やスピードで感、それに輪をかけ、ジブリを敵対視したように登場人物がぬるぬると別の動きを一つの画角で描ききる朝ご飯のシーン、等々セル画アニメの限界に挑む、そこにはハリアー等の書き込みのディテールや、やたらと版権度外視で映り込むウルトラマンやスターウォーズのモブ等のオタク根性と遊び心が凄い。
でも、真っ当にSFとして見た時には上映タイミングが近いアニメ映画「メガゾーン23」の方が似たような内容でインパクトあったし好み。
あくまでキャラものと切り離して見たけれど、やっぱり「うる星やつら」を履修してないと、話運びに理解し難い無理矢理が否めない。
