春花とおく

フルメタル・ジャケットの春花とおくのレビュー・感想・評価

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)
4.0
強烈…全く強烈

冒頭からの軍曹節には圧倒されるばかり。本当にこんなことがあったのか?恐らく日本語が本場の悪口に追いついてないからこそのあの訳なのだろうな。。
そして衝撃的なレナードの狂行。

後半に関しても狂気しか感じぬシーンばかり。なるほどこの映画は戦争の狂気を描いている。正確には、戦争における人間の狂気か。

しかし、少なくとも僕が今まで観てきたキューブリック作品にしてはやけに素直な映画のように思える。つまり、観終えた後にひしひしと痛感する構造的な皮肉のようなものがあまり無かったように思える。初めから最後まで、素直に狂っていた。

陳腐な物言いだが、今まで観た戦争映画の中で最も「らしさ」を感じた。
春花とおく

春花とおく