まは

フルメタル・ジャケットのまはのレビュー・感想・評価

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)
3.6
スタンリーキューブリックの戦争映画。
テーマは幼児への退行らしい。
ブートキャンプではハートマン教官からレディと呼ばれたり、デブは罰として赤子のように指を舐めるよう指示されたりして、新兵は考えることをやめ指示に従うだけの殺人マシーンと化する。
デブは善人であるが故に精神崩壊した。
ジョーカーが頭にはborn to kill、胸には兵を平和を意味するピースサインのバッジを付けていたのは、その相反する意志の間にいることだけが殺人マシーンとなり狂気に走るのを防ぐ方法だと知っていたため。
ラストでもスナイパーを仕留めた新人兵士が子供のように喜んだり、ジョーカーが一線を超えて殺人を犯した後、子供用の歌であるミッキーマウスマーチを歌いながら行進し、恐るものはないというナレーターが入る。(ジョーカーも結局は殺人マシーンとなってしまった)
まは

まは