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フルメタル・ジャケットのmocoのレビュー・感想・評価

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)
3.5
ストーリはとってもシンプル、ベトナム戦争のお話。
だけどキューブリック監督の意図が全くつかめず💦
ミッキーマウスマーチ唄ってエンディングとか
どういうこと?
出来るだけ、自分の直感を信じたかったけど、
無理やこれは。
普段はしないけど、思わず考察を読んでしまった...

(・_・D フムフム

本作は戦争映画で、当時流行っていた反戦映画ではない、とのこと。
確かに。反戦では無かった。
惨い戦争へ若い兵士を向かわせる為のプロセス、
言わば、そういうドリルが出来上がったアメリカ軍の惨さを伝えたかったのかな。
それと、どんな人格者であろうと博識であろうと、戦地は心を蝕むものだということもテーマの1つ。

前半の教官の罵倒は神がかり的と有名な話。
本作の教官、実は元海兵隊員で戦争映像モノのアドバイザーだったとのこと。
罵る為の参考書類を150ページも持ってきたとか。
それを見た監督と脚本家が惚れ込み、俳優として起用したそうです。
その思い切ったご判断、間違いなかったようで、
セリフを忘れたらアドリブまでして対応出来た方だそう。
大丈夫この人?


教官の罵倒ののしりと己の徹底否定、
訓練生は”Sir, yes Sir" か”Sir, no Sir"しか言えず、
しごかれしごかれ大人の精神を破壊。

はてさて、その意図とは、、、あぁ恐ろしい。
訓練生を子供の精神状態に一旦返してしまい、
怖いものは何もない、余計な事を考えない、
ただただ一つのことに集中できる
殺戮マシーンを量産すること...
確かに、これを聞かされると、よっぽど反戦映画よりもパンチがある。
洗脳をしてるんだもんね。


後半も色々書いていた、戦地では普通で居ることが出来なくなる...
ここは他の映画を見てもよく似たシナリオかな。

生涯、ここまで口の悪い教官には二度と会えないだろう前半と、
最後の強烈な印象を残すベトコンのスナイパー...
ベトナム戦争映画の名作とされているのは、考察を読んでしか理解は出来なかったものの、もはや否めない。




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完全被甲弾=銅で覆われた弾=フルメタル・ジャケット

胸にピースマークのバッジ、頭にBorn to kill これをユング心理学と答えたのは、うなってしまった🧐
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