せがみ

パッセンジャーズのせがみのネタバレレビュー・内容・結末

パッセンジャーズ(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

不穏な雰囲気で始まる序盤。カウンセラーのクレアが飛行機の墜落事故の生存者のカウンセリングを依頼され、そこから食い違う記憶や消えていく患者、カウンセリングに来ないエリックの突飛な行動、事故を隠蔽しようとする航空会社等に振り回されていく。

朝方、エリックが忘れ物を届けにクレアの自宅まで押し掛けたり、それを見ていた隣人のおばちゃんが話し掛けてくるシーンは「こわ…」と思った。そもそもあんな訳分からんエリックに心開く?体許す?患者と関係持つなんて倫理的にあり得なくない?とクレアの行動に疑問だらけだった。

…けど、結末まで観て納得。

墜落事故に生存者はおらず、クレアもエリックも患者たちもすでに亡くなっていた。彼らの前に現れた人々は、彼らが死んでいることを気付かせにきた故人であり、彼らは自分が死んだことを受け入れたから消えた。つまり成仏するための長い夢のようなものだったんだな。死を受け入れるために手助けする世界観、素敵。

機内でクレアとエリックが心通わせられていたのが良かった。クレアがいなくなってからだったけど、エマときちんと和解できたのはまだ救われた。
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