アキラナウェイ

張り込みプラスのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

張り込みプラス(1993年製作の映画)
2.9
GEOで発掘してきた「張り込み」の続編。大好きなリチャード・ドレイファス&エミリオ・エステヴェスのコンビ再び。

なのに、あれれれれれ〜?

監督も脚本家も変わっていないのに、印象としては大きくパワーダウン。

クリス(リチャード・ドレイファス)とビル(エミリオ・エステヴェス)の今度の任務は姿を消した組織犯罪の目撃証人を捜し出す事。女性検事補ジーナも交えた3人で張り込みを始めるが—— 。

続編あるあるだけど、前作で結ばれた男女が「え?この間で何があったの?」って言うぐらい仲が拗れてしまったりするやつ。「スピード」とか別れとるしな。

今回もまさにそれ。

一向にプロポーズに踏み切れないクリスに業を煮やしたマリア(マデリーン・ストウ)は部屋を出て行ってしまい、マリアの出番は大きくカット。その代わりに出番を増やしたのはおばさん検事補のジーナ。

な ん で や ね ん ! !

おばはんはええねん。
マデリーン・ストウを見せてよ。

前作のラブロマンス要素ががっつり減ってしまい、逆にコメディ要素が増えている。それが面白ければいいんだけど、どうもジーナのキャラが空回り。

とある別荘に張り込んで…と思いきや、お隣の夫婦と早々に接触してしまった事で、張り込みというより偽装家族の潜入捜査に。

クリスとジーナが再婚した夫婦でビルはクリスの連れ子という設定。

いやいや、こういう映画でもいいけど、それじゃ「張り込みプラス」なんてタイトルでわざわざ続編にする意味ないやん?

アクションも最初の爆発と最後にちょろっとドンパチするぐらいで、物足りない。

1+1=2
1+1+1=3

人数的には面白くなるはずなのに、体感的には1+1+1=1になっちゃった感じ。

ゆるくて、わちゃわちゃして、作風自体は嫌いじゃないけど、前作に比べるとどうしても楽しめなかった残念な続編パターン。