あまりにも有名すぎる「知りすぎていた男」以外に全然観たことがなかったドリス・デイが主演。お転婆、じゃじゃ馬などこの方面の全ての言葉が当てはまりそうなカラミティに、あの映画での清楚なイメージしかなかったドリスが非常に良くハマっているし、歌も当然ながら安心して聴いていられる。彼女ありきの映画かと思いきや、展開も前半は大物と取り間違えられた女性にフォーカスが当たり、後半は2組の恋愛模様がコミカルに描かれていき作り方も凝っている。とはいえこの時代によくある「まあ中身は置いといて主役の歌唱と踊りを楽しむミュージカル」の域は出ていないのだが...