このレビューはネタバレを含みます
・今や想像の付く多重人格展開ながら、やっぱり役者の見せ所である。実在の人物じゃなくエドワード・ノートンで、ノートンが役者になってくれて本当に良かった~と実感する。ささやくようなどもり、ロイにチェンジする瞬間も『巧く』白目をむいた表情変化、エンタメ内でのリアリティを演出しきっている。『視聴者』へのヒントなく鮮やかに裏切られるラスト。
・緊迫する音楽と、報道ヘリとオーバーラップするような空撮。泥まみれで走る、腑抜け顔のアーロン。序盤で心掴まれた。
・リチャード・ギアの使い方が良いなぁ。チャラくて胡散臭いほどに信用が増す不思議。無駄なロマンスはいらない派だが、マーティンのキャラ演出のためにあって良かった。
・女検事も正義感があり嫌な感じのない。マーティンに溺れすぎないのも良い。真剣に有罪を狙っていたのか、結局はマーティンを信じてロイを引き出すために仕掛けたのか。
・出演は少ないながら女裁判官もちょっとクールだった。