川田章吾

クリフハンガーの川田章吾のレビュー・感想・評価

クリフハンガー(1993年製作の映画)
3.5
超危険な断崖絶壁で繰り広げられるドラマ。構造的にハラハラドキドキさせられる映画。『ロッキー』とか『エクスペンダブルズ 』とか格闘家でない、シルヴェスター・スタローンの一面が少し見えた。

特に、序盤の流れが最高だった。
メインテーマの曲が流れ、ヘリコプターからの断崖の風景。自然の偉大さと美しさを映像と音楽で魅せる。
そして、ハルの恋人サラとスタローン演じるゲイブとの衝撃の展開。序盤からそれやるかと度肝抜かれた。

これ以上ない出だしを迎え、ワクワクしていたが…その後の物語の展開が雑かな。
序盤でゲイブに相当なトラウマを抱えさせたのだから、その後の展開はハルとの衝突、トラウマと友情の回復の物語で良かったんじゃないか。
それなのに、活劇物に展開してしまったちめ、軸がぶれてしまい、最初のシーンが活かせていなかった。

本当にもったいない映画だなと思った。
活劇自体は悪くなかったから、それぞれ別の作品として切り離して描いて欲しかった。
川田章吾

川田章吾