原作は、水波風南さんの大ヒット少女マンガ。
原作未読なので、原作ファンがこの映画をどう評価しているのか気になるところだが、ヒロイン日々野つばきを演じるのは武井咲さん。
そしてもう一人の主人公、椿京太を演じているのが、ドラマ、映画で主演を重ねて全国区の人気となった松坂桃李さん。
この二人の「つばき」は対照的なキャラクターで、日々野はガリ勉で超地味系の「昭和女」、対する京太は、成績トップで、モテモテの学校一のイケメン。
この「月とスッポン」な二人が最悪の出会いをするが、少しづつ惹かれ合い、恋に落ちるまでを繊細に描いていく。
原作がマンガということもあり、前半はコミカルに展開するが、後半からはシリアスに純愛物らしくなっていく。
本作のテーマは「白熊の無垢な白さのような初恋」だと思う。
初めて人を好きになった戸惑い、恋する切なさ、恋する思いが相手に伝わり、両思いになった時の胸の高まり、心がふわふわするような恋愛中の至福感。
この手の恋愛物でよくあるパターンで、恋する二人に様々な障害が立ちはだかる。
元カノの出現、ちょっとした行き違い、家庭環境からくる感情のもつれ、相手から本当に愛されているかという不安等。
これらのハードルを二人がどう乗り越えていったかは、最新J-POPで彩られた本編を観て、お楽しみ下さい。
良い恋愛は、お互いを高め合い、人間として成長させてくれる。
そんな恋愛が遠い過去になってしまった私でも、この作品で描かれた恋に憧れます。