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モンスターのYのネタバレレビュー・内容・結末

モンスター(2003年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

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この時代ならではの、差別意識が繊細に描かれていた。「私は、差別主義者じゃないけれど、、、」という言葉が、差別としてではなく、自分にとって当たり前なことを言うような感覚のセリフが物凄く人間らしさを出していた。また、選択肢というのをどう見つければいいのかというのを考えさせられた。彼女が刑務所からの電話の途中電話の向こうで警察に囲まれているセルビーに気づき、セルビーと二度と話さないということで彼女を守るという選択をとった瞬間の彼女の声がこの映画での一番のシーンだった。人を殺すことはいけないという言葉だけでは片付けられない彼女なりの幸せを守るために、正当化して現実から逃げる彼女の表情が深く描かれている映画でもあった。全ては2人でいるためだった。その純愛をモンスターと呼ぶのか。とても難しいノンフィクションだった。
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