このレビューはネタバレを含みます
人種を超えた愛はタブーなのかと考えさせられる映画だった。親羊への嫉妬心が独占欲に変わり、亡くなった娘の変わりにあの子羊を純愛しすぎた結果、タブーが生まれたのではないだろうか。血の関係なく、子への強い純愛、親権などといった現代社会に潜む答えのない問題をテーマにしている気がした。
また、羊は縁起のいい動物。平和を連想させる気がした。そう考えると、羊のお母さんを殺したことで、人間たちから少しずつ平和や幸せが薄れていくのを、親羊は気づき、我が子を人間から引き離そうとしたようにも感じ取れた。どちらにせよ、強い「純愛」が絡んだ作品だと私は思った。
