Newman

日輪の遺産のNewmanのネタバレレビュー・内容・結末

日輪の遺産(2010年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

一番肝心なところがスッキリしていなくて、せっかく観た映画の価値を大きく下げてしまっていると思った。それは、12~13歳という少女たちが突然青酸カリを使って19人が集団で服毒自殺を図ったところ。あの教師(ユースケ・サンタマリア)の指導の下では、級長を除く全員があんな集団で自殺を図る生徒にはなるまいと思えたから。あんなに自由やら自分で考えることの大切さを教え、女性徒たちが慕っていた先生なのに。少なくとも何人かはそんなことをしてはいけないと考えたはずだし、あの状況下では誰も死を望んだりしないと思えたから。
そう思ってしまうと、もう全てのことが本当のことではないように思えてしまってダメでした。
例えば、大蔵省から陸軍に出向していた元少尉がマッカーサーのところを訪れ、900億円の財宝を隠している場所を教える代わりに日本の窮状を救って欲しいというが聞き入れられない分かると通訳の銃を奪って自殺してしまうのだが、マッカーサーにそんなに簡単に会えるものだったのだろうか。
その元少尉が、マッカーサーに日本は必ず復興しアメリカを席巻するであろうと予言しています。その予言は当たったのだが、その後の低迷は予言できなかったようです。
それにしてもマッカーサーから奪った財宝が、昭和20年当時の900億円、現在価値にして200兆円、一体何があの木箱の中に入っていたというのだろう。それも現実感がなかったです。現在の日本の国家予算の約2倍ですからね。
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