ふふい

バベルのふふいのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
3.6
オムニバス形式でそれぞれの物語がひとつの事件に収束していく、という映画にしては物語どうしの繋がりが弱めだったかなぁと思います。

ただ、BABELというタイトルの通り、その繋がりをみせたい映画ではないんだろうなと思います。
昔バベルの塔を建てて神に近づこうとした(このへんの知識は曖昧です…すみません)結果、言語をバラバラにされて散り散りになった人類が、また国際化社会やなんやでひとつにまとまりつつある。
この映画で起こる事件も国際化がなければ起こり得なかった、現代版の小規模なバベルの塔なんじゃないかと思います。そして人間はそうやって何度も痛い目みながら、それでも歩み寄っていく、、、

珍しくそれっぽい考察書いたんですけど、当たってるとか間違ってるとかは置いといてとりあえずわたしがこの映画を思い出してふと考えついた意見でした。

このレビューを書く前に2、3個他の方の考察を拝見しましたが、どの意見ももしこの映画のタイトルがBABELじゃなかったら絶対思いつかなかったものだと思います。タイトルって本当に大事だなといい意味で初めて実感した映画です。
ふふい

ふふい