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マーヴェリックのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

マーヴェリック(1994年製作の映画)
4.0
19世紀、開拓期の西部。賭博師のマーヴェリック(メル・ギブソン)は、4日後に開かれる史上最大のポーカー大会に出場するべく、参加費用の2万5千ドルを集めるのに躍起になっていた。
クリスタル・リヴァーの町を訪れた彼は、美貌の女ギャンブラー、アナベル(ジョディ・フォスター)と出会う。
銀行頭取の友人に借金を取り立てるが、ままならず町を出る。連邦保安官を名乗るゼイン・クーパー(ジェームズ・ガーナー)も加わり、同じポーカー大会を目指す3人の奇妙な道中が始まった。
町でマーヴェリックに一杯食わされたならず者のエンジェル(アルフレッド・モリーナ)も後を追う。3人組の乗った駅馬車の老御者が頓死するが、マーヴェリックは断崖絶壁の直前で暴走馬車を停車させる。3人は次に、インディアンに襲われたという幌馬車隊に出くわす。
だが、真犯人は白人の強盗団だった。マーヴェリックとクーパーは、早撃ちで一瞬のうちに彼らを倒した。
そこへ本物のインディアンが現われた。リーダーのジョゼフ(グレアム・グリーン)とマーヴェリックは旧知の中で、2人は大芝居を打ち、マーヴェリックはアナベルやクーパーと別れることに成功。
2人はロシアの大公をペテンにかけて金を手に入れたが、彼はエンジェル一行の罠にかかり、縛り首にされる。
悪運強く無事だった彼は、大会が開かれるミシシッピー河に浮かぶ船、ローレン・ベル号に向かった。
出場資格には2000ドルたりなかったが、彼は乗客の中にあのロシアの大公を見つけ、再びペテンにかけて金を巻き上げた。船主で大会主催者の提督(ジェームズ・コバーン)の開始を告げ、大会が始まる。
参加者の中にはアナベルやエンジェルもおり、監視役はクーパーだ。マーヴェリックは勝ち進み、ついに優勝する。
ところが、クーパーは賞金の50万ドルを持ち逃げした。逃げ延びたクーパーの前に、提督が現われる。2人は最初からグルだったのだ。
しかし、提督は金を独り占めしようとする。そこへマーヴェリックが現われ、2人から金を奪った。
しばらくして、マーヴェリックとクーパーは宿で落ち合う。なんと2人は親子だったのだ。
そこへアナベルが現われて形勢はまたまた逆転、銃を突きつけて金の入ったバッグを持ち去った。
だが、半分はマーヴェリックのブーツに隠してあり、彼は「追いかける楽しみができた」と笑った。
「リーサルウェポン」シリーズの名コンビ・メル・ギブソンとリチャード・ドナーだけに、コンゲーム風味のウェスタンコメディが、痛快な仕上がり。
ギャンブラーのマーヴェリックが主人公なだけに、ポーカーでの知恵比べ、ポーカー大会の賞金をめぐっての騙し合いはどんでん返しの連続。
マーヴェリックとアナベルの、ルパン三世と峰不二子のようなお互いに惹かれ合いながら騙し合い利用し合う関係が、セクシーでスタイリッシュ。
インディアンが白人の観光客と商売しているなど、ウェスタンのパロディも、クスクスさせられる。肩がこらずに楽しめる傑作ウェスタンコメディ映画。
ヘタレだけど早撃ちでギャンブラーとして一流なマーヴェリックを演じるメル・ギブソンの軽妙なタフガイぶり、ジョディ・フォスター演じるアナベルのセクシーで可愛い悪女ぶりが、印象的。
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