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(500)日のサマーのliamのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
3.8

監督は「ザ・オフィス」のマーク・ウェブ。出演は「キルショット」のジョセフ・ゴードン=レヴィット、「イエスマン "YES"は人生のパスワード」のズーイー・デシャネル、「アイアンマン」のクラーク・グレッグ、「キングダム/見えざる敵」のミンカ・ケリーなど。

グリーティングカード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、新入りのサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目ぼれしてしまう。ある日、好きな音楽をきっかけに意気投合し、いいムードになった二人。そんな中トムは、サマーに対して「彼氏はいるの?」と聞くと……。

1人の女の子にどっぷりハマってしまった主人公のストーリー。

時系列がバラバラな進み方をしていて、トムとサマーの良かった時期や悪い時期が交互にくるようになっている。1つの恋が終わった後の思い出みたいな作り方でとても面白い。

最初この作品はラブストーリーではないという文が登場する。この理由は観終わった後やっと理解できた。
通常ラブストーリーは2人の心情を描写して作品として成立しているが、この作品に関しては、トムの主観の部分が大きい。つまり描きたい部分は、恋愛における男性の不器用さや、トムの心情の部分が主なのかなと思った。

終盤で2人が噛み合っていないシーンが続くが、それはトムがサマーの気持ちを理解していないことが明確にわかる部分。
冒頭運命を信じていたトムと、運命を信じないサマー。それが映画終盤には逆転していたのは印象的。この作品はサマーの心情について不覚考えると面白いかもしれない。

サマーは非常にモテる女の子って感じ。所謂思わせぶりが凄いので、男としては辛いものがあるなとは思った。笑

最後の終わり方はある意味ハッピーで良かった。
運命を信じなくなったトムが、次の一歩を踏み出すために自ら行動している最後は非常に良かった。そうなったかはこそ、夢である建築の仕事に進む決意ができたし、また新しい出会いがありそうな予感がした。
モヤモヤするところはあるけれど、こういう次の一歩に踏み出せる内容であった。

主人公の心を描いた映画。
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