このレビューはネタバレを含みます
サマーという女性との出会いから別れまでの500日を描いたボーイミーツガールストーリー。
この彼がインセプションでは、夢の中に入る裏稼業の人間になるとは、サマーに受けた傷は、オータムでも癒せなかったのだろうか。。。
結論は失恋だということがわかっていながら展開していく2人のラブストーリーは愛おしいけれども、それよりも常にどこか悲しさが付きまとう。
最後まで彼女との関係を言葉にしたくて、明確なものとしてつかみ違った男と、その所有される感覚を避け続ける女。恋愛を支配ではなく、自由で描こうとしたサマーの心を感じられる。
男性は、自分の本当にやりたいことに向かうこと、それをサマーとの失恋を通じて学ぶ。建築の夢を諦めないこと。
そして、それは偶然が全てである。運命を頼るのではなく、その偶然を選んでいくことが大事だと。
最後に出会った女性がオータムなのは、ネタとしてはとてもいいと思うのだけれど、季節の循環を考えると、彼女もやはり最後の運命的存在ではなく、結局また、ウィンターと出会うことになるのだろうか。