ネ

ひなぎくのネのネタバレレビュー・内容・結末

ひなぎく(1966年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

クチャクチャ口を開けて食べたりユッケを素手でぐちゃぐちゃにしたり、御行儀はとてもいいとは言えないけれど、その汚さは色気として逆に魅力的に見える。
本来なら人前で見せないような、取り繕わない野生的な部分を見てしまったという気持ちからなんだろうか。

けたけた笑いながら破天荒にめちゃくちゃなことをして過ごす2人は、一見やりたい放題楽しそうに見えるけど、なんだかとても空虚に見えた。
そのひとつひとつが虚しく思えた瞬間、この作品を楽しめるタイプではないのかもしれないと落ち込みながら見続けた。でも、最後の「サラダを踏みにじられただけで気分を害する人に、この映画を捧げる。」を見て、むしろわたしみたいな人間が見るべきなのかもしれない、と思い改めた。
難しいことは分からない。でも、謳い文句の「60年代女の子映画の決定版!」も、百合的な展開を期待させる予告の切り取り方も、なんだかあまりしっくりこない。
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