クレージーキャッツのケイ・タニがくしゃみをする度に別の人間になってしまう男を演じたクレージー系列でも異色の作品。
平凡なサラリーマンだったのに突然会社には同じ名前の別の男、帰れば家族に別人扱いされ追い出されるというストーリーと流れは時代を考えれば新鮮で、その後テレビ番組で尋ね人として紹介されるものの精神病院の患者(キチガイという言葉が頻繁に出る 笑)、殺し屋そして社長と目まぐるしく立場が変わり、社長室のあるボタンを押すと部下だけでなく警察や消防、医者が一斉に駆け込んでくるのが笑えます。最後は「ある者」に変身してシュールに終わるのですが、原因や謎は解明されないので物足りなさも正直感じ、この斬新なストーリーをより活かす事も出来た気がしてなりません。
様々な方が出演していますが、クレージーキャッツのメンバーで2022年8月現在唯一ご存命のヒロシ・イヌヅカが<同じ名前の別の男>をコミカルに演じているのが特徴。