あつぼう

怪談のあつぼうのレビュー・感想・評価

怪談(2007年製作の映画)
3.2
ホラー映画にも色々とジャンルがあって、映像で観客を恐怖に引きずり込むのもあれば、展開で怖さを植えつけるのもあります。
この映画は日本に昔から伝わってる幽霊をモチーフにしてたけど、どちらかと言えばお岩さんなどの雰囲気を持ってます。

簡単にいうと女の執念は怖いって事なんですが、死んでも恨みを抱いて愛する男にとりつくって新手のストーカーですよね(笑)。
って笑ってる場合ではないんですが、とにかく黒木瞳が演じる豊志賀の執念が怖いです。
別れ話を切り出されてカッとなって相手を傷つけるって現代ではあるけど、江戸時代では呪ってやるっていうのが捨て台詞やったのかな。
自分以外の女性を愛したら、その女性だけではなく子供までも呪うって性質が悪すぎます。
前半はホラー映画って感じもなく淡々と話は進んでいくけど、一度ホラーの幕を開けてしまったら、そこからの勢いは凄かったですよ。
前半1時間と後半1時間は違う映画を見てるような思えるぐらい切り替わってました。
あつぼう

あつぼう