保安官マット(カーク・ダグラス)の先住民の妻が強姦され殺害される。マットは残された鞍の持ち主で親友のクレイグ(アンソニー・クイン)を訪ね、犯人が彼の息子であることを確信する。裁判を受けさせようとするマットだったが、クレイグに支配される町全体がそれを阻止しようとする。
「荒野の七人」や「大脱走」の名匠ジョン・スタージェスによる西部劇。
偉大な父親と愚息は映画になりやすいのか、「大いなる西部」や「ラン・オールナイト」と構造が似ていた。ともにバール・アイヴス、エド・ハリスと存在感あったが、こちらのアンソニー・クインもなかなかの豪傑だ。
一方で、カーク・ダグラスはかっこいいんだけど、あまりに冷静でヒーロー過ぎた気がする。
内容としては、撃ち合いはそれほど激しくないけど、立てこもったホテルから駅までの緊張感なんかは見ごたえあった。
結局、誰も望まなかった事件とその結末が虚しい。スタージェス監督はこういう後味の作品が多い気がする。