あさ

灼熱の魂のあさのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
4.2
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品見たことなくて、初だったんだけど重すぎて頭痛がやばい…。今日一日中寝たから体力あったけど、これはマジで…最早、星を付けることが誤ちですらある気がするが評価を刻みたい…生半可な気持ちでこの重さは撮れないよ…。

母の遺言を探しにレバノンに行く姉の勇気。女一人で行って帰って来れる場所じゃねえ。映画に出てくる環境も恐ろしい戦場ぷりだけれど、ヒズボラが動いている今の方が危険かと思うと中東戦争が終われるのか不安でたまらない…。そんな戦争が生み出したフィクションではあるけれど、馬鹿な話が"ありうる"ほどの地獄であることは間違いなく。

神様を信じる者であることは同じはず。一つ前に見た『ウインドリバー』でも同じようなこと思いましたけど、人間が「お互い痛覚のある人間であり人権が保障されるべき」という最もシンプルな事実を忘れすぎである。どの宗教でも神はこんな争い望んでいないと思うんですけどね。

下敷きになっているギリシャ神話はオイディプス王。結局、人類史というのは神話に帰るよな…なんかすごい、頭が狭いんですけど宗教史も神話もガーッと頭に入ったらいいのに(すぐ忘れるんです)。

公証人って『パリタク』でも出てきたけど、遺言や相続をやってくれるんだね。馴染みなかった。ほんま見て良かったけどガチ鬱だからみんな気をつけてな(2本連続警告)
あさ

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