にく

ウンタマギルーのにくのレビュー・感想・評価

ウンタマギルー(1989年製作の映画)
4.7
高嶺剛『ウンタマギルー』(89)。米国と日本の板挟みになった戦後沖縄を舞台とする寓意劇。やはり沖縄でロケされた『豚の報い』(99)に先駆け、豚にマブイ(魂)を取られた人物の言わば「地獄巡り」を描く。結局、豚を収奪するのは米国で、その意味では『エロスは甘き香り』(73)の豚の役回りを想起させる。
 しかし、これを前回見たのは高校生の頃、フォーラム山形でのことで、30年ぶりくらいに(今回は新文芸坐で)見直したのでありました。象徴としての動物を描いた作品として、ヨルゴス・ランティモスなんかよりずっとよい。ソフトがなくて困っていたのですが、いつのまにかAmazonプライムに入ってました。
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